2018年03月04日
故人の希望なら音楽葬で見送る形もある
葬儀の時に故人の好きだった曲を流してお別れする、音楽葬と呼ばれるものも登場するようになりました。音楽葬とは、通常仏教式ではお経を読んでもらうことになりますが、読経を行わない無宗教の葬式をさす言葉です。故人の生前の遺言にそって、読経を行いたくないと考えている人や、なくなった方の遺族が宗教にこだわらない形で行うということが一般的となっています。
主に生演奏でクラシックを流すイメージが強く、ピアノや小管弦楽団を招いて演奏してもらう形が主流です。ただし、規模が大きなものの場合には、合唱団や中規模のクラシックを演奏する楽団にきてもらうことが多いといわれています。
故人の好きだった曲がクラシックではなくロックやジャズだった場合には、故人と親しくしていた小規模のジャズバンドや、ヘビィメタルのCDをかけて、一切を取り仕切る場合もあるのが特徴です。なくなった方が無宗教にこだわった形での葬儀を望んでいるため、焼香や献花といった形で出席者も特にこだわらない形で供養することが多いといわれています。
ただし、出席者の少ない家族葬で行われることが多いため、本当に親しい方に見送ってもらいたいと考える人が希望するのが特徴です。派遣する演奏者によって料金が異なる場合も少なくありません。出席する人々や団体によって、どれくらいの人数を派遣してもらうか決まる為、必ず葬儀社に相談して、亡くなった方の供養になるよう、納得できる形で見送りましょう。